外資系転職に失敗しないための2つの情報!!【経験者のみ知る!】
目次
外資系ってカジュアルで自由な雰囲気なの?
今回は外資系の雰囲気を期待して転職したが、裏切られたという時の失敗について書いてみた。原因を読むと納得だろうが、意外と少なくないので、ご注意していただきたい。
外資系で働いているというといくつかのある外資系あるについて質問されることがある。その一つが外資系のカルチャーについて。
- 勤務時間がフレックス制
- 在宅勤務は基本OK
- 服装自由。TシャツにデニムにビーサンでもOK
- 社歴や年齢にこだわらないコミュニケーション
- 海外とのミーティングがたくさん!
何社かいろんなタイプの外資系を経験したけれど、
外資系あるあるは当てはまる会社と全く当てはまらない会社が極端にある。
注意:
日本支社のトップをカントリーマネージャー、もしくはカントリーディレクターと呼ぶので、以降そちらで統一します!
今回はいわゆる外資系企業の雰囲気に全く当てはらまない企業への転職を避けるためのコツをまとめてみた。
外資系に転職失敗:外資っぽくない外資系企業って?
自分の経験上、一番、外資系の転職で失敗した=いわゆる外資系企業の雰囲気とかけ離れた会社だと思ったのは、飲み会は基本強制参加だったある外資系ベンチャーIT企業だ。飲み会に参加しない場合はカントリーマネージャーが不機嫌な顔で理由を確認しに来た、毎回あいつは暇なのか?
ある日、先輩が「今日少し熱があって」と忘年会を断ると、カントリーマネージャーが「俺が誘ってるんだぞ?熱で飲み会を断れると思うなよ!」と怒鳴っていた。”俺”とはいったい何様なのか。
就業規則上はフレックス制・裁量労働制の記載があった。書面だけ確認した時にはさすが外資系企業だ、受有な雰囲気で働けそう。と思っていた。ところが、入社直後に「うちは9時半から業務開始だ。だから遅くともその5分前までには出社しろ。」とカントリーマネージャーが圧を掛けてきた。就業規則上の記述よりも”俺”の決めたことの方が正なのだと。
ベンチャーなので、ストックオプション制度(外資系でよく聞く、自社株を自腹で買える権利)があったのだが、自腹なので参加しなかった人も大半だった。そこで、「自分の会社が信じられないのか?」「何が不満なんだ?」「なぜ参加しないのか文書で書け」と、ストックオプション不参加の人間は追い回された・・
在宅勤務なんて絶対にNGだし、オフィスに来て仕事しないやつはサボりだとカントリーマネージャーが息巻いていた。(本社はもちろん在宅勤務OK)
あーしまった・・・マジで転職失敗したわ・・!!
外資系企業の転職失敗を防ぎたい!
あくまで外資系企業の雰囲気にフォーカスしたコツに絞るが、外資系企業に転職する際に失敗を防ぐ上で絶対に抑えるべき点が2つある。
失敗を防ぐ方法1:外資系企業はカントリーマネージャーを確認
この記事で頻繁に出てくる外資系に存在する”カントリーマネージャー”というのが曲者だ。本社は海外でも日本支社のトップは彼/彼女なのだ。そして、本社から距離があると、営業成績以外の見張りはやはり弱い・・・日本に人事がいないケースが多いのも理由だ。すると、暴れたい放題の環境が運悪く整ってしまう。
特徴的には下記のような人がカントリーマネージャーの時に縛りがすごい。本社とカルチャー全然違くないか?これは失敗だったな・・と感じた時のあるあるだ。
- 電●・博●堂など体育会系なイメージの日本企業出身
- (日本の)体育会系信仰が強い
- 若いやつは自分より知識がない。女性は接待で愛想振りまく要員と信じている(そして、夜の街大好き)
前にこの特徴ある人が辞めた後に会社にキャバクラから電話が掛かってきたらしい。何かあったらしいが、最後まで恥ずかしい人だ。その彼は今どこに行ったのだろうか。。。
余談になってしまったが、企業情報を調べて、カントリーマネージャーがこのような人であれば避けるというのも転職に失敗しない一つの策だと思う。情報収集の方法は以下の2つが最も簡単だ。
- LinkedInなどのSNSの情報で経歴を調べる
- 転職エージェントとうまく連携を取る
- カントリーマネージャーの経歴を知りたい
- 現カントリーマネージャー在籍から離職率は増えていないか?
- 最近入社した人たちのバックグラウンドは?(カントリーマネージャーが自分の扱いやすい人を会社に集めるケースもあるので、それを避けるため)
- 転職エージェントの担当者の印象を聞いてみる(100%本音は言えないかもだけど参考にはなる)
転職エージェントの営業担当者は求職者の入社・年収などがノルマに関係あることが多いが、最低〇〇か月働くや試用期間を終えることも重要な要素となる。そのため、企業の悪評をハッキリとは言わないにしても、「こういう環境は避けたいからこの質問をしている」と意思を示せば、ヒントは得られるはずだ。
※補足:カントリーマネージャーは会社によってはカントリーディレクターと呼ばれることもある。
失敗を防ぐ方法2:転職失敗をした先人から会社の評判を聞く
いくつか会社のレビューを書き込めるサイトが存在する。ここで、転職を考えている会社の評判を事前に調べることは失敗を避ける重要な手段になる。
【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト歪んだカルチャーの外資系企業あるあるとは?
外資系といえども、会社にカルチャーの浸透に失敗していたり、大きすぎて日本の色が出すぎてしまったり、それぞれの国を細かく管理できないことがある。そうなると、カントリーマネージャーの望む色に染まってしまうのだ。そこで、どうしてもカントリーマネージャーにイエスマンの社員だけは仕事しなくても評価が高いということが起こる。
- 飲み会皆勤賞は仕事しなくても高評価
- 気に入らない社員は成績良くても給料ダウン
- 自分の愛人を秘書として雇う
- 休日の社内イベントに不参加!?村八分上等!
- コンプライアンスなんて関係ない!口頭でOKなら契約成立!
外資系に転職のつもりが失敗・・・対処法は?
正直、会社のカルチャーを変える、カントリーマネージャーを変えるということはほぼ不可能と覚悟しておいた方が良い。どの程度の失敗なのか、自分は耐えられるのかは少なくとも試用期間の間に判断をした方が良い。また、万一の時に備えて以下の証拠や記録は徹底することをお勧めする。
- 高圧的な人とのミーティングは録音しておく
- おかしな指示のメールやチャットは残しておく
- 言動に疑問を感じたらexcelやwordで良いのでログを残しておく(のちに冷静に報告するため)
- 同じように不振に感じている人とコミュニケーションを取る(協力出来るし、精神面も気が楽になる)
- 影響を伝えられるような客観的数値があれば記録する(年内に社員の50%が退職、先月10人退職したなど)
これらの情報を収集しながら、そして、自分の精神状態も鑑みながら、辞める決断&人事に状況を報告、在籍し続けるが人事や上長に報告などの判断を行うことをお勧めする。状況によっては弁護士に相談もできるように、上に挙げた記録はぜひ参考にしてほしい。
辞めること自体は全く悪ではないし、こんな会社のために自分を苦しめる必要は一切ないので、「転職に失敗した!」と思ったら、冷静に判断してほしい。そして、ここはドライに事実を集めて、正当なフローで報告するのが最も安全だ。下手に正面から戦うと責任の擦り付けやイジメなどに発展しかねないので注意してほしい。
全体的に外資系への転職失敗というイメージなってしまうかもしれないけれど、私個人はこのような経験をしたときに戦い方や守り方、次の転職で注意する点などを学べたので、0ではなかったと思うようにしている。
転職失敗しても、企業カルチャーが変わることもある
どの会社も企業カルチャーは100%永遠のものではないが、外資系企業の方が変わりやすい会社は多いと感じる。私が在籍時、辞めた後にカルチャーが変わった会社の主な要因はこのような感じだった。
- 全社丸ごと組織変更 ←外資系あるある
- カントリーマネージャーが辞める
- カントリーマネージャーの直属の上司が変更 ←外資系あるある
- 1年に社員の半分以上が辞めて、さすがに本社人事から注意が入る
- 労基から注意を受ける
外資系あるあるが独り歩きしがちなので、こんなケースもあるんだよ!というのをご参考にしてください♪