ブラック企業の見分け方とは?【転職の注意点は4つ】
転職時に避けたいブラック企業。今回は筆者の経験からHP、面接、転職エージェントでの気を付けるポイントをご紹介。
目次
ブラック企業ってどんな会社?

ブラック企業とはよく聞くワードだけれど、実際どのような企業がブラック企業と呼ばれているのかをまとめている。
一緒に本当にあったコワイブラック企業の体験談もまとめているので、ぜひ確認してください!
待遇・給料が見合わない
他の会社と比較して、残業も多いし、社歴も長い。そして、結果も残しているのに収入は上がらない。会社は色々と難癖を付けて給料を上げようとしない。ブラック企業の場合、経験やスキルから客観的に考えても極端に給料が低いことがある。
荒れた労働環境と残業時間
残業が多いのは特徴の一つだろう。特に毎日終電後でも帰れないということはブラック企業だと珍しくない。年齢・性別問わず会社に泊まり込みで働かされることもある。
そして、残業を行っても残業代は出ないことも多い。代休なしで土日祝日も働くのも日常茶飯事だ。
また、オフィスで大声で怒鳴りあいのケンカや罵倒が日々聞こえることもある。物を投げる蹴るなどの行動で部下や後輩、同僚を脅す人がいることもある。

異様に高い離職率・休職率
離職率が高い、体調を崩して長期休暇を取っている人が多いというのもブラック企業の特徴だ。今まで出社していた人が、ある日突然何も連絡せずに会社に来なくなることも珍しくない。
ブラック企業であれば、離職率が50%を超えることもある。チームに1人以上病気で休職している人がいることもある。慣れると普通の感覚になってしまうけど、これらを引き起こす環境は絶対に異常だ。
本当にあったブラック企業怪談(経験談)
私が経験したブラック企業ではこのようなことがあった。怒鳴る、恫喝するという光景はほぼ毎日見てきた。罪の擦り付けの被害にも何回も遭った。ある日突然会社に来なくなる人や休業する人は何人も見てきた。
- 毎日先輩たちが怒鳴りあいのケンカをする
- 「お前、殺●ぞ!!!」と部下を怒鳴る社員
- イライラして怒鳴りながら後輩のデスクを蹴る社員
- 自分のミスは部下がチェックしてないせいだと罪を擦り付ける
- 「あなたみたいな人を採用する会社はここ以外にないから転職は無理」と責める
- 「明日までにこれを終わらせろ」と数時間掛けないと完了しない業務を夕方に押し付ける
- 休みの日にも仕事の電話待機させる
- 無断欠席をし、出社しなくなる人が定期的に出てくる
- チームに1人は精神を病んで休業、もしくは退職
- 月に1人は辞める・消える
- 1年で社員の6割以上が辞める
- 朝から出社し、夜中の3時過ぎまで仕事。(オフィスには何人も残っている)
- 休日のイベントに強制参加させられる
- 社長が急に愛人を雇う(社員は「は・・・?」だけど突っ込めない空気)
- ベテラン女性営業が取引先の前で裸になって出禁
- 先輩のミスを自分のミスと認めるまで部屋に軟禁
- 社員の転職予定先に内定を取り消すように連絡
- 社員の退職願いの内容を改ざんし、無効にしようとする
- 38度以上の熱でも出社させられる
などなど。一部、知り合いに聞いた衝撃的だった話も混ぜている。
世のブラック企業への訴え・つぶやき

今の日本でブラック企業に苦しめられている人は少なくない。毎日このようなブラック企業に対する訴え、苦しみがつぶやかれている。
ブラック企業が多い業界を見分けたい

ビジネスの形態上ブラック企業になりやすい業界や、世間でブラック企業として認知されている企業が多い業界は以下のものがある。
- 運送関係
- 飲食関係
- 保育、介護関係
- マスコミ・出版関係
- 広告関係
- 製造業
- 旅行関係
- IT関係
- 代理業、代行業
など。
また、ベンチャー企業はブラック企業とホワイト企業のどちらも存在することが多い傾向がある。
該当する業界の全企業がブラック企業ではないし、仕事内容によっては残業は多いし、休みも少ないが、好きな仕事だからやりがいがあるということも少なくない。
ホワイト企業とは?

一方でブラック企業の反対として、ホワイト企業と呼ばれるものも存在する。一体ホワイト企業の特徴とは何なのだろうか?
離職率が低い・社員が長く働ける環境
ホワイト企業の一番の特徴は辞めたくならない職場環境だ。社員同士が協力しながら仕事を進められ(ブラック企業のサークルみたいなノリではなく)、自分の成長も実感でき、福利厚生も充実している。
その結果、離職率が低いというのが特徴だ。これはブラック企業では有りえないことだ。
残業が少ない・残業代が出る
ホワイト企業は会社やチームの体制がしっかりしていて、基本的に残業が少ない傾向だ。そして、もし残業を行った場合も、残業代が支払われるよう制度が整っている。
経験・実績に見合った給料体系
ブラック企業は客観的にも給料が低い、もしくは、求人情報上では「未経験でも年収1000万円になることも!」のような高い給料を記載していたりする。
一方でホワイト企業は残業代の制度も整っており、給与体系も明確なものを提示していることが多い。そして、それが社員の満足度にもつながっている。
有給取得率が高く、きちんと休める
ブラック企業では有給を取得しても休ませてもらえない、もしくは、有給取得=悪という風潮がある。しかし、ホワイト企業では有給取得は社員の権利としてきちんと認められている。
そして、休みの日に仕事を強制するなど、ありえないというのが常識となっている環境だ。
社員とその家族の健康を第一に考える
以上の特徴からも分かるように、ホワイト企業は会社で働く社員を大切にする制度が整っているのが特徴だ。昨今のコロナ禍でも明暗が分かれたように、ホワイト企業では総じて社員の健康とその家族の健康を第一に考えている。
ブラック企業を見分けるための確認ポイント

ブラック企業で苦労してきた身として、転職の時に以下の4つのポイントは確認しておくことを推奨する。
会社の公式ホームページ・求人情報で見分ける
転職時にその会社のホームページと求人情報は絶対に細かく要チェックだ。あまりにもきれいごとが書かれてある場合、少し注意が必要かもしれない。
社員の仲の良さを強調している
- 家族のような雰囲気
- サークルのようにワイワイ
- アットホームな会社
これらのように自分たちの仲の良さを強調したり、家族のような関係性の雰囲気をアピールしている場合は少し注意が必要だ。会社は仕事をする場なのに、それ以外に強調することはないのか?と疑問に思ってほしい。
未経験者大大大歓迎!
未経験者でもスキルアップができる!成長できる!新しいことに挑戦できる!というのが売り文句で強調している場合も要注意。
会社視点では、未経験者は給料が少なく、たくさん雇える。それに経験者の場合は競争率が高く、募集してもなかなか決まらない。
すぐ辞めてしまう可能性があるので、より多くの人に応募してもらえるよう未経験者を強調している会社もある。

取締役社長や役員、上司になる人の職歴
世の中ではブラック企業として有名な会社はたくさんある。もし役員や社長、上司になる予定の人がその会社の出身だった場合、そのカルチャーを引き継いでいる可能性がある。
面接のときや転職エージェントに慎重にどのような人なのかを確認しておいた方が良い。
転職エージェントとの情報交換
ブラック企業を避ける上で強い味方になるのが転職エージェントだ。彼らに一体何を確認すればいいのだろうか?
なぜそのポジションを募集しているのか?
そのポジションを募集している理由は絶対に確認した方が良い。会社の拡大目的なのか、会社が機能せずそのポジションを求めているのか、もしくは人が辞めているのか。
もし複数名募集していれば特に慎重に理由は確認した方が良い。
どのくらいの期間募集しているのか?
以下の内容は確認した方が良い。離職率が高いブラック企業の場合、頻繁に募集をする可能性がある。また、ずっと決まらない、長く募集しているポジションも理由をきちんと確認することをお勧めする。
また、気になるポジション以外にもたくさんのポジションを募集していたら、離職者が多かった可能性もあるので、一緒に確認した方が良いだろう。
- 最近募集し始めたポジションなのか
- 半年以上、1年以上募集しているのか
- 頻繁に募集しているポジションなのか
- 他にも募集しているポジションはあるのか

面接で見分けるポイント
直接気になる会社と話せる面接は色々確認できるチャンスだ。
変なイベントのアピール
最初の仲良しアピールと同じ理由だが、毎月1回ピザを頼んでみんなで囲む飲み会がある。ゲームで遊ぶ大会がある。など、仲良し強調を裏付けさせるようなイベントを強調してくる会社もよく考えた方が良い。
それらのイベントが強制参加の可能性もあるし、仕事で忙しい社員のそばで一部の社員だけ楽しんでいる可能性もある。
未経験者から活躍している人や若手のアピールが多い
若い人や未経験者が多いアピールは逆に社歴の長い人や経験者が少ないことを意味することがある。つまり、辞める人が多く、募集しても若手や未経験しか採用できない背景が隠れていることもある。
社員を大切にしていることを強調する
「社員を大切にしている」と強調しているのはなんとも胡散臭い。浮気性の男性が浮気相手に対して「君だけだよ」と言っているレベルの胡散臭さがある。
その会社の研修制度や福利厚生、労働環境、離職率と「社員を大切にしている」の言葉のバランスが悪い場合は要注意。恋愛では人の気持ちは言葉より態度を見るほうが良いと言われるのと一緒だ。
総じて自社のアピールや雑談が多い
面接では応募者の経験やスキル、人柄を確認したいはずなのに、なぜか自社のアピールが半分以上。そして、フレンドリーアピールとも取れる雑談の多さ。
面接を振り返って、「あれ?自分の経験や実績の話を聞かれたっけ?」という場合は少し慎重に動くことを推奨する。
面接の時間が短い・面接で即採用
会社の社員の採用であれば、慎重になるはずの場面で、面接の時間が短いというのも黄色信号だ。どうせ採用通知を出すからテキトーに。数打ちゃ当たるで採用をばら撒く。などの可能性も想定した方が良い。
また、同じ理由で面接の中で採用を通達されるのも、少し危険だ。通常の採用フローであれば、慎重に進められるところ、「早く人を採用しないと!」という面が優先されている可能性がある。
なぜかって?人がすぐ辞めて足りていないから、採用を急いでいるのだ。
内定連絡の後に即入社させようとする
ブラック企業にとっては社員は駒の一つに過ぎない。そして、人手が足りず、すぐに採用が必要なのだ。そのため、相手の事情は考慮せず、他の企業の内定が出てしまう前に早めに入社させようと急かすことも少なくない。
「なんか急かされているな。」
「相手のペースに強引に巻き込まれそうだな。」
このように感じたら、要注意!
企業への口コミ

転職するときには気になる会社があれば、その会社の在籍者や退職した人が書き込んでいる口コミサイトは非常に参考になる。ただし、100%正しい情報ではなく、参考情報として扱った方が良い。
Glassdoor (英語のみ) ←外資系企業転職の場合は必見!

私が昔いた会社では、口コミサイトの評価が悪いのに気が付いた役員が在籍社員に無理やり良い口コミ(ウソ)を書かせてたことがある。
だから、あくまでこれらにある良い口コミも参考情報と考えるのが良い!
転職のときのブラック企業に負けない必要な心構えとは?

とても怖いブラック企業、それらを見分けて生活したい人がほとんどだろう。けれども、仕事も会社も日々変わる。絶対に避ける方法というのはないのが真実だ。
実はブラック企業は100%避けられる方法はない
残念ながらブラック企業への転職を100%防げる方法はないのが実情だ。だから、情報を集めて、可能な限りその可能性を下げるというのが大切だ。
普通の企業がブラック企業になることもある
入社した時にはブラック企業ではなかった会社が、役員の変更や組織の変更、他社からの買収などをきっかけにブラック企業になってしまうことも少なくない。その場合は未来を予測できない限りは避けられない。
本人たちに悪気がないと、気が付かれにくいことも
客観的にはブラック企業だけれど、まるで宗教のように社員が社長を崇拝し、会社に一生を捧げていたりする場合、心の底から本当に良い会社と思い込んでいる。そして、一見ブラック会社とは分かりにくい可能性がある。
こういう場合、当人たちにとってはある意味、天職であり、ホワイト企業なのかもしれない。

「恋は盲目」と同じように、心の底からホワイト企業だと信じ込んでいる人に話を聞くと、良いところしか教えてもらえないだろう。
ブラック企業が存在し続ける理由は○○

世の中に存在する必要がないブラック企業だが、なぜ、生き続けているのだろうか?
昨今の社員が仕事に求めることの変化
昔と比較すると、会社が立ち上げやすくなり、転職もしやすくなったのは事実。ただ、そんな中で給料が上がらなくても、残業代が出なくても、休日出勤の代休が取れなくても会社にい続けるのはなぜなのか?
それは昨今の働く人が仕事に求めることの変化が理由の一つだと言われている。今までは収入が重視されたり、出世することが重視されていた。しかし、最近では「仕事のやりがい」や「仕事で成長できること」、「スキルアップ」などが重視されている。
参考:「はたらく価値観」についてのアンケート
「やりがい」「成長」「稼ぎ」に順位をつけてもらったところ、「やりがい」派(46.5%)と「稼ぎ」派(43.2%)に分かれる結果となりました。
今の若者が仕事に求めるものは? 90%以上が「やりがい」や「成長」を重視 パーソルキャリア株式会社調査

2019年8月23日~26日に20代・30代の「doda」会員に行ったWebアンケートでは、仕事に対して「収入」と「やりがい」どちらを優先するのか?という質問に対して、やや「やりがい優先」が多い結果となった。
働く人たちの心理に漬け込む
最近の働く人たちの価値観の変化により、会社側は「やりがい」や「成長」を提供していると強引にアピールすることがある。「未経験者でも若手でも活躍できる!」を入り口に志望者を集め、入社したら「この仕事が出来なければ業界で通用しない」、「まだ経験不足だ」とプレッシャーを掛け続ける。
そして、「やりがい」や「成長」と一緒に労働時間が長くなる言い訳や、会社を辞められない言い訳も提供し続ける。それがブラック企業だ。

ブラック企業から逃げる方法

ブラック企業の見極めに失敗したら、きちんと逃げるのが一番だ。
我々は会社のために生きているのではなく、生きるためにお金を稼ぐために会社で仕事をしているだけと割り切ってしまおう。
転職する
転職先を見つけて、退職となるとブラック企業でも止められない。もし卑怯な手を使われそうであれば、転職エージェントに相談し、最終的には弁護士などに相談しても良いと思う。

ブラック企業の信用できない人に転職先は絶対にバラしてはいけない!!!
引き留めるために、内定を取り消すように連絡する非常識な人は実在する・・・
スムーズに転職する方法
知り合いからの紹介、もしくは転職エージェントを活用するのが一番早い。転職エージェントであれば、履歴書や職務経歴書の書き方、面接などのアドバイスももらえるから自分で行うより格段にスムーズだ。
「転職先を教えろ」とうるさい人の対処方法
ブラック企業だと、お局であったり、役員であったり、次の転職先をうるさく聞いてくる人がいる。その場合は、以下のように文脈があいまいでも、テキトーに濁しておくことをオススメする。
- 入社後にきちんとごあいさつしますね!
- 今の会社よりも小さな会社なので…それはまた追ってお伝えします!
- まだ開示して良いのかを、次の会社の人と話してないので、申し訳ありません。
- 会社名がちょっと前に変わったとか言ってたような・・・あれ・・?(入社後に聞かれたら勘違いでした!と言っておく)
- 実はまだ家族にも言ってなくて。だから、また今度お伝えしますね!
- では、入社後にぜひ名刺交換させてください!
などなど
こういう人たちは直後はグチグチ言ってくるかもだけど、自分が転職して時間が経てば、もうそんなことどうでもよくなります。
退職代行サービスの活用
最近では退職をスムーズに進めるプロがいる。退職代行サービスだ。会社の上層部や上司と揉めそうな場合や不当な理由で退職を受け入れてもらえない場合はプロにお任せをするのが良い。

中には無断で会社に行かなくなり、フェードアウトする人もいる。
けれど、今後のキャリアに響くし、変な噂を流されて仕事をしにくくなる可能性もあるから止めておこう!


ブラック企業の見分け方:まとめ

ブラック企業への転職を避けるためには、面接の対応・公式ホームページや募集内容、そして、口コミの確認や転職エージェントとの密なコミュニケーションが肝となる。
また、ブラック企業から逃げ出すことは人生から逃げる事ではない。引け目を感じる時は、会社はあなたの人生を背負っていないということを客観的に考えて直してみてほしい。