外資系企業が年収高いのはウソ?ホント?【大暴露】
巷でウワサされる「外資系企業は給料が高い」。これは実際どうなのだろうか?都市伝説なのだろうか?そして、高いってどのくらいなのだろうか?どこの業界や職種が年種が高いのだろうか?というのを今回はまとめてみた。
目次
外資系企業は本当に給与水準は高め?
外資系企業で働く人へのアンケート
エン・ジャパンが行った外資系企業に勤める人への「外資系企業で働くことの良さ」についてのアンケート結果には、待遇の差がない(年功序列でなはい)、給与が高いなどが上位になった。
特に20代、50代で突出していた結果になっており、そのあたりの年代は特に日本企業と比較すると給料が高い傾向なのだと考えられる。
外資系企業で働くことの良さとして「年齢・性別による待遇の差がない」や「給与の水準が高い」という回答が多かったです。一方で不安に感じる点としては、「人の入れ替わりが激しい」や「日本撤退の可能性がある」という回答がありました。
「外資系企業で働くことについて」 エン・ジャパン株式会社
英語面接の練習も可能!⇒ビジネス英語向けBizmatesの評判は?
このアンケートの結果からは外資系企業は傾向としては年収が高めということが分かる。
筆者の実感
外資系企業は日本の一般企業よりも、給与の平均水準は高い(ことが多い)。
ただし、私が一番年収を伸ばしたのは日本のベンチャー企業で成績を上げたときだ。そのときに年収200万円ほどアップした。この昇給は外資系企業への転職のときよりも年収アップだった。
そして、日本企業でも成績達成率が200%超えの営業職やプロジェクトやサービス立ち上げメンバーなどの場合、20代で年収2000万円超えの人も聞いたことがある。
一番高かったケースは私の先輩の友人の話で、社内営業成績が日本全国でナンバー1のセールスの人(20代)が年収4000万円ほどだった話。その人は継続して年収3000~4000万円ほどを前後しているそうだ。
一般的には外資系企業の給与水準は高いかもしれない。
でも、日本の企業の方が給与が高いケースもあるから、慎重な判断が重要!
外資系企業に興味あり!でも、英語に自信がないあなたへ⇒ 【初心者向けオンライン英会話3選比較】
- 成績が高く、会社の成績を押し上げている人
- ベンチャー企業で上場予定
- ベンチャー企業の立ち上げメンバー
- 「会社辞める」と言った時の引き留めで給与アップ
- 注力しているプロジェクトの主力メンバー
割とこれらのケースで外資系企業より給与が高いのは珍しくない。
そのため、あなたがもし給料を上げるのが目的の場合は外資系企業への転職という選択肢以外の方が自分に合っている可能性も事前に確認した方が良いと思う。
外資系企業でも年収が高くないケースとは?
外資系企業は年収が高いイメージがあるが、日本企業とほぼ変わりがないことや、日本企業よりも低いことも少なくない。
●外資系へ入社でも新卒の場合
●そもそもその会社の給与水準が低い場合
●インセンティブの割合が少ない場合
新卒で外資系企業へ入社
比較的年収高めで募集しているが、最近は日本企業でも業界・職種次第では、日本企業の方が高いことも多い。
新卒入社の場合は、特別に高い職種や会社はあるが、平均すると大きく違うということは少ないかもしれない。(日本の就職では”新卒が最強文化”の影響かも?)
企業の給与水準が高くない
外資系企業とは言えども、本社の規模と国、業界、商品・サービスのトレンド、上場にどれだけ近いのか?などの要素により、その企業の給与水準は決まる。
日本企業から外資系企業に転職して、年収が上がるパターンは多いが、状況によっては逆のことが起こりうる。外資系企業から日本企業へ転職して収入がアップすることは珍しいことではない。
インセンティブの割合が少ない
外資系企業で年収が高いのはインセンティブの高さが大きいことが多い。例えば、営業成績の達成率500%など大幅達成した場合、数千万円のインセンティブが出る会社は少なくない。
一方でインセンティブがほぼない職種・会社もある。その場合にはあまり給与水準が高くない傾向がある。また、インセンティブで年収を劇的に上げることが多い営業職であれば、基本年収が安定している日本企業の方が結果的に年収が高くなることも多い。
年収が高い人が多い業界・職種
外資系企業の中でも特に年収が高い職種や業界がある。会社や経験によっては同級生の数倍の年収を稼ぐのも夢ではないはずだ。
●エンジニア系
●営業職
●コンサルタント職
●金融業界
エンジニア系
他の職種と比較するとエンジニア系で英語が得意な人は多くない。そのため、エンジニア×英語というスキルの掛け合わせができる人は需要も高い。
特にエンジニアのスキルが高い人や今までに特徴的な実績を残している人は給料交渉に有利だ。
エンジニアの場合は日本のベンチャー企業で年収3,000万円以上となる場合もある!だから、外資系企業よりも日本の企業の方が年収が高く、やりがいのある仕事を任されることは少なくない。
営業系
営業系の職種は成績を上げれば、インセンティブで年収に差が出る。非常に良い成績を上げ、インセンティブで年収3000万円、4000万円稼いでいる現場の営業も少なくはない。また、他の職種と比較して、外資系企業でも英語を求められないことが多いのも営業の特徴だ。(成績を上げれば英語は二の次で良いという会社は少なくない。)
ただし、営業成績の達成率ゼロなどの場合は給料が期待しにくい職種の一つだ。
達成率のインセンティブが年収をがっつり引き上げる営業が注意しなければいけないのは税金!
達成率が高い年は年収が高いが、翌年に成績未達になったら税金が辛いぞ・・・。
コンサルタント系
知識・経験・論理的思考力が非常に求められ、クライアントに難題を突き付けられることも多いコンサルタント。生易しい気持ちでコンサルタント系に転職は推奨できないが、外資系企業の中でも年収が高いとされる職種の一つ。
企業の経営課題解決の手助けする職種だから、非常にやりがいのある職種且つ、年収も高いのが”コンサルタント”だ。
例:
- マッキンゼー
- アクセンチュア
- ベイン・アンド・カンパニー
- ボストン・コンサルティング・グループ
など
アナリスト(ビジネスアナリスト):年収600万円ほど
アソシエイト:年収1000万円~
マネージャー:年収1500万円~
パートナー:年収2000万円~
総じて、年収1000~2000万円ほどは20,30代の年収の目安となる。
筆者はコンサル業界ではないのだけれど、コンサル業界の先輩が年収2000万円ほどはゴロゴロいると言っていたのが衝撃的だったのが私のコンサル業界の印象だ。
ただ、お客さんに振り回される激務なこともあるというのは覚悟が必要かもしれない。
金融系
外資系投資銀行や外資系証券は最も年収が高い業界の一つと有名だ。大きなお金を動かすことも多い金融系は他の企業と比較しても年収水準はかなり高い傾向だ。
外資系の金融企業については、新卒で年収800万円の企業もある。しかし、一方で徹底した実力主義でリストラされる頻度も高いと言われている。
例:
- ゴールドマン・サックス
- クレディ・スイス証券
- モルガン・スタンレー
など
金融業界は特に投資部門、投資関連の部門が年収が高く、入社数年の現場担当でも1,500~4000万円ほどの年収があるのは珍しくない。新卒で年収900万ほどの企業もあるのも有名だ。
これらの外資系の金融・コンサル業界の会社は合コンなどでも人気企業としてよく聞くので、あまり詳しくない人でも知っているかもしれない!
一方で年収が高い反面、激務だったり、責任が重い業務であったり、幅広く専門知識が必要であったりなどがある。もし、今転職を考えている場合は、その業界やその職種の働き方や内容をしっかりと理解しておく必要がある。
トータルで考えると外資系の方が低いケースも・・・
外資系企業は日本の企業と比較して、トータルで考えると生涯年収が低くなるケースもある。外資系企業は給料が高いイメージもあるが、一部のデメリットを考慮しないと、自分のキャリアを計画通りに進めることができない結果にもなりかねない。
- 福利厚生が乏しい(家賃補助、携帯電話の支給、特別に使える施設など)
- 結婚・出産のお祝い金などがない
- 退職金がない
- 残業代がない(年俸制のため)
- リストラのリスクが高い
外資系企業に転職して、数か月にリストラという話は決して珍しくない。
その後にまた転職活動をする期間、収入がない期間があるリスクもきちんと想定する必要がある。
外資系企業が年収高いのはウソ?ホント?:まとめ
外資系企業は年収が高いイメージがあるが、職種、業界、状況次第では日本企業の方が得なケースも少なくない。特に営業、コンサル、金融系では年収は高い傾向だけれど、その反面のリスクもあるのが現状だ。